脳の持つ特性 「可塑性の原則」について
20年以上前の脳の常識では脳細胞は死滅していくだけで増えることはなく、脳自体も変化することはないと考えられていました。
しかし、ここ10年の脳科学、特にBMI技術の発達によって脳は何歳になっても変化していくことが分かってきました。
脳科学関連の教科書は大幅に改訂されています。
今回は「脳の可塑性」について説明したいと思います。
例えば、病気で脳の一部を失い手足が動かなくなったとしても、他の脳の部分が機能の代わりを行うように変化することです。
当然、脳のシナプス(神経)が変化することなりますので、極端な例ですが勉強ができなかった子供が優秀な生徒に大変身ということも理論上は可能です。
海外の研究事例ですが、様々なトレーニングをすることで、できなかった脳ができるようになるという事例が報告されています。
海外では「脳波トレーニング」「ニューロフィードバック」と呼ばれるトレーニングで多くの研究事例が発表されています。
「自閉症」「ADHD」などの発達障害にも効果があると海外では研究事例がいくつか発表されています。
発達障害者の脳のシナプスがトレーニングによって可塑性の原則により変化していることが考えられています。
脳は大きく変化する可能性を秘めていることは間違いないと言えます。
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