夢応援プロジェクト N君の問題点を再検証
前回に続きアマチュアゴルフ選手 N君の問題点を検証します。
心拍変動(HRV)トレーニング
本番での緊張場面になると感情を司る脳(大脳辺縁系の扁桃体)が過剰に反応して、自律神経が交感神経優位になります。そうなると心拍数が上がり、心拍のゆらぎが細かくなって筋肉が硬直します。
左手の人差し指に容積脈波センサー、腹部に呼吸センサーベルトをまいて心拍の波に腹式呼吸の動きを同期させるトレーニングです。
1分間に6回前後の呼吸をすることで交感神経優位から副交感神経優位になり大脳辺縁系(扁桃体)の過剰反応が落ち着きます。
個人差で1分間の呼吸回数は異なります。(個人別の最適な呼吸回数を割り出すソフトもあります)
もうひとつが脳血流(HEG)トレーニングです。
赤外線センサーから赤外線を額に照射して脳の血流活動を活性化させることで前頭前野を活性化させます。特に左脳前頭前野には大脳辺縁系の過活動を抑制する働きがあります。
逆にこの部位の脳活動が低下していると大脳辺縁系への抑制活動が低下して、感情のコントロールが効きません。
額に赤外線センサーを当てて脳の血流量を計測しています。
前頭葉の血流量を計測している画面になります。
アスリートにとって前頭前野の活性化も重要なファクターになります。感情だけでなくモチベーション・意欲にも関わる部位だからです。
この二つのトレーニングでN君を計測しましたが、一般人以上の数値が出ていましたので特に問題はありませんでした。
ここまで来るとACミランや北米オリンピックチームが導入しているアカデミックレベルの検証ですが、この段階ではN君の問題点がはっきり掴めませんでした。
再度、別の視点から検証を試みます。